北海道の観光・旅行 › 2015年03月

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Szeretlek, Francia rozsa...Japan rozsa!?

2015年03月17日

さておまちかね、LADUREEについて書こうと思います。LADUREEのコスメに似合うように、黒いワンピースに薄ローズのコートを羽織り、コート以外は黒で固め、黒い髪を巻き、頬にブルジョアの48番のチークを使い、ベレーを被り銀座まで向かいました。

仕事休みの月曜日に来ましたが、凄い人でした。イベントスペースも、フロア内のウィンドウもLADUREEでした。ここまでやるか!? どんだけLADUREE推してるんだ!? 日本人女性LADUREE好きすぎないか!? なんとなく、日本人女性が共通して好きな物の正体をかいま見た気分。あの、フワフワっとしたピンクがお好きなのかな...綿菓子のような、甘ったるいピンク。私の思い込みか!?

結果、自分として一番大好きな色のチークを買えました。グレーがかった薄ローズ色。言葉では表せない。今日はその色、ブルジョアの27番を爪に塗って、店員に見せたおかげで、色選びがスムーズに進みました。女性の皆さん。好きな色のコスメや服を買いに行くときは、目当ての色を爪に塗っていくことをオススメします。言葉で説明しなくても店員が解ってくれますから。

薔薇のチークは特殊加工された素材らしい。18世紀のフランス女性が、薔薇をチークとして使用したことに通じるこのチーク。しかし、このチークは特殊素材を作れる21世紀にしか出されなかったもの。18世紀に憧れる私としては、複雑な心境になる。

もう1つのカメオのチークも美しいです。私が大好きな、グレーがかったローズ。カメオは底に掘られた仕組みのため、使ったらカメオがなくなることはないらしい。凄い。

ちなみにこのコスメを企画したのは日本のLADUREE。日仏共同で作ったのか。でもこのチークたち、明らかに本場パリでは発売してないよね? MADE IN JAPANだし。え、じゃ何? 最初から日本人女性向け??? しかし、このチークを購入できた。それだけで幸せ。

なので、このレ・メルヴェイユーズを購入するために、今まであまり使わず、必要ともしなかった、買っただけのコスメを一掃した。女友達(身体性別関係なし)に100EUROで譲りました。嘘です。

なぜなら、『足る』を知ったから。物って言うのは、足りないのも不幸だけど、余りすぎるのも同様に不幸なんだよ。いや、少し足りないくらいのほうが、『工夫』という知恵を授けてくれるから幸せなのかもしれない。

それに、物が有り余ってる状態はなかなか疲れる。余計な心配をするようになる。部屋もだんだん物だらけになり、物が主役になってしまう。物の管理も大変になる。本当に必要なものが解らなくなる。必要最低限くらいが丁度いい、ある程度成熟した人なら、の話だけど。

というわけでこのチークは一品です。日本の技術の高さを思い知ったよ。ずっと探してた色がLADUREEにあってよかった。チークを施してもらった私は、我ながら綺麗だった。これからチークを愛でる時間に戻ります。では!
  


Posted by 森本 at 17:54Comments(0)

無声映画の世界が蘇った・・・映画『ブランカニエベス』

2015年03月03日

モノトーンの世界を堪能してきました。スペインのパブロ・ベルヘルが監督した現代版無声映画を観て感激しました。

話しは、人気の闘牛士の娘カルメンは生まれてすぐに母親を亡くし、父の再婚相手に虐待を受け、命まで狙われる。その時、助けてくれた“こびと闘牛団”と『白雪姫』という名で、見世物巡業の旅にでる。闘牛とフラメンコを白雪姫と程よくミックスしたような今どきのスペインらしい映画でした。一昨年スペインを旅行して実感した、スペインの顔と言われた闘牛は動物擁護の意味からもほとんど衰退し、フラメンコも地中海の一部の都市で観光用にかろうじて継続してるジプシーの民族音楽として細々と引きつがれていました。この映画ではそれを象徴しているようにも観れました。

ある日、仲間を助けようと闘牛士の真似事をして人気者になり、大舞台も踏むことに…しかし、その後に悲しい結末が待ってました。
闘牛士の妻は人間の持つ悪の象徴のようでした。看護婦であるにもかかわらず、闘牛で重症の闘牛士を騙し後妻になって、私利私欲を謳歌し夫を幽門した挙句殺してしまいます。更に、夫の一人娘のカルメンも毒りんごで殺してしまいます。
それらは人間の持つ、利己主義や贅沢心、嫉妬や憎悪を表しているようでした。

この作品の素晴らしさはデジタル全盛の時代に逆行して、あの無声映画の黄金時代へのオマージュを捧げながら、既存の枠に捕らわれない発想で、セリフを排除して白黒で映画を作り上げた事。

セリフがない分、映像で語れない部分を観客の想像力で補うという、無声映画の懐かしい体験が出来ました。

ラストはメルヘンチックな終わり方で感激しました。

亡くなった後も“白雪姫の目覚め”として、見せ物小屋に飾られたカルメンを、仲間のこびとが優しく見守ります。その時、彼の優しさに応えるようにカルメンの目から一粒の涙が奇跡のようにこぼれ落ちました。

題名のブランカニエベスとは、スペイン語で“白雪姫”の事。2012年のスペイン映画。  


Posted by 森本 at 12:10Comments(0)