北海道の観光・旅行 › 2015年01月

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青木と尾崎

2015年01月26日

青木功プロ生活50周年パーティーでのこと。

青木は900人近い出席者を前にして
「永遠のライバル」の名を挙げた。

「ジャンボ(尾崎将司)がいなかったら、ここまで来れなかった。ジャンボのアプローチとパットには負けたくないと思って、歯をくいしばってやってきたんだ。でも、今日(パーティーに)来てくれて、ホント嬉しかったよ。ジャンボ、ありがとうな」

ところが、「永遠のライバル」として
名指しされた当の本人は

「僕は、青木さんをライバルだと思ったことはない。僕のライバルは、タイガー・ウッズです」

とジャンボ節で会場の笑いを誘った。


何十年も日本の男子プロゴルフ界をリードしてきた
二人らしいやりとりです。

このやりとりを聞いていると
青木も尾崎も健在という気がします。

青木功といえば、
1978年「世界マッチプレー選手権」優勝。
1980年、帝王ジャック・ニクラスとの
死闘のすえ全米オープン2位。

ゴルフをやってもいない家族なのに
なぜかテレビでその試合ぶりを
観戦していたものです。

特にマッチプレーというまるで武士の闘いのような
1対1の勝負に子供なりにもワクワクした
記憶があります。

全米プロは二クラスが先に優勝パットを入れ
低迷していた帝王の復活に歓喜した
ギャラリーが青木のパットが残っているのに
グリーン上へ押し寄せそうになった。
それを見た二クラスはすぐに険しい表情で
ギャラリーにグリーンに上がらないよう
手で制した。
すまなかった、残りのパットをどうぞと
青木にゼスチャーで伝える二クラスも
そんな周囲が沸きまくっているなかで
臆することなくきっちりパットを入れた
青木もすごいなと観ていて思ったものです。

当時、野球もサッカーもテニスも
世界から遠いと思われていましたが
40年経って世界と戦えるようになってきた。
ゴルフはまだ後れているように思えますが
かならず同じように戦える時が来るのでしょうね。
  


Posted by 森本 at 19:07Comments(0)

映画「スノーピアサー」

2015年01月14日

週末に見に行くつもりだったけど、土曜日深夜から東京も大雪、と繰り返し天気予報でアナウンスしているため、仕事のあと金曜日の封切日に見に行ってきました。
場所はJR有楽町駅前のビル8Fにある「角川シネマ有楽町」。
以前は「シネカノン」で、わたしは上京してすぐ、ここの会員になったのだが、残念ながらシネカノンは倒産してしまった。

マイミクさんが、一足先に昨年夏、ソウルでこの映画を見ている。
韓国では「雪國列車」というタイトルだったそうで、「とにかくすごい映画でティルダ・スウィントンの怪演が見もの」と聞いていた。

物語は2031年の地球。
温暖化防止のため散布された冷却物質のせいで、地球は凍りつき、地上の生物は死に絶えた。
生き残ったのは「ウィルフォード産業」が走らせていた、列車に乗り込んでいた人々のみ。

この列車は絵にかいたような階級社会をそのまま体現していた。
先頭車両には金持ちが乗り込み、食糧や水が他の車両から供給されて、氷河期以前と変わらぬ生活をする一方、最後尾には貧民たちが押し込められ、飢えに苦しんでいた。

カーティス(クリス・エヴァンス)は、この悲惨な状況を打破するため、エドガー(ジェイミー・ベル)らとともに、先頭車両に向かう。
そのためには、この列車の制御プログラムを作った、ナムグン(ソン・ガンホ)の力が必要だった。
ナムグンを納骨堂のような牢獄から引っ張り出し、カーティスは生き残りをかけて、富裕層の人間に立ち向かう。これは「革命」なのだった。

荒唐無稽な設定、と思ったら、原作はフランスのコミックらしい。
ポン・ジュノ(奉俊昊)監督は1969年生まれ、「殺人の追憶」、「グエムル~漢江の怪物」、「母なる証明」などのヒット作があるので、作品を見たことがある人も多いだろう。

なによりも韓国映画としてでなく、韓国、米、仏の合作で、エド・ハリス(ウィルフォード産業の創始者)をはじめとして、そうそうたるスターが出演しての大作。
さぞや気負って映画作りを・・と思いきやポン監督は、
「(韓国映画として制作しなかったのは)地球が凍りついて、韓国人だけ生き残った、というのはちょっと不自然でしょ。いろんな国の人がいないと」。さらりと、インタビューで答えている。

わたしが見に行ったのはやっぱり、ソン・ガンホが出演していたから。
韓国映画界の中でも、アン・ソンギ、ソル・ギョングと並ぶ大好きな俳優である。とにかく、味のある、どこかねちっこく、どっしりした存在感がいい。

既得権を維持し、そればかりか「下層民」をつくって支配をしようとする金持ち。
そこにはわかちあう、という発想すらない。
貧しい者たちは、奪い取るしかないのだ。
映画としては列車と言う密閉空間が舞台であり、設定もユニークだし、「不滅列車」の先頭車両にはどんな秘密があるのか、サスペンスも盛り上がってくるのだが、殺戮シーン、残酷シーンが多くて、早々に人には勧められないかも。

ナムグンは、先頭車両の扉をあけることに固執するカーティスに、
いっそ、外界へ通じる、列車の扉自体をあけることを提案する。
外は雪と氷の死の世界・・のはずだった。だが、彼はそうではないかもしれないと思うのだ。

「グエムル」では、ソン・ガンホのあどけない娘役だったコ・アソンが今回も娘役として共演しています。  


Posted by 森本 at 17:30Comments(0)

あっという間の死亡フラグ

2015年01月05日

俺の仕事の平均寿命は54。
統計通りならば人生もあと9-10年といったところです。
夜、仕事が終わって車を走らせながらたまに半生を振り返ります。

先日も、大型トラックが何台も猛スピードで走り去るのを横目に、もし残りの人生で叶うとしたら何を願おうなどと考えていました。
カーラジオからは現代の社会問題を解説する番組が流れていました。

そうだなぁ、昔の知り合いの声をもう一度だけ聞きたいかな・・・
つぶやき終わるか終わらないうちにラジオからその人の名前が。
そしてパーソナリティが電話をつなげ、懐かしい声が車の中に広がりました。
昔、公衆電話から長距離電話で聞いた懐かしい声。変わらない少しハスキーな声。

あっという間に願いがかなってしまうのも微妙なものですね。死亡フラグが立ったのかと思いました。
ひょっとしたらこの先、事故に巻き込まれるんじゃないかといつもよりいっそう安全運転で帰りました。
  


Posted by 森本 at 15:26Comments(0)